地震体験談を語る女

地震体験談を語る女

 

職場での出来事
ニュージーランドで地震があったとき、そっちへ旅行に行ってた職場のバカ女Aは、震災後すぐに帰国した。
多分地震発生直前に出国したっぽい。なのに、地震体験談を語るわ語るわ。TVで見たと思われることをベラベラと。
報道されてない、地震直後の身の回りの事とか聞かれると話をそらす。
100%体験してないって確定してるわけでもないので、みんななんとなくスルー。
段々収まっては行ったが、思えばコレが良くなかったのかもしれない。

 

で、今回の東日本大震災。収まりかけた、地震体験談が再開。
怪しい体験談だけならまだマシだった。
震災後言い続けた事をまとめると、

 

・被害者可哀想。
・哀れなので地震体験者の私がその体験を生かして助けてあげたい。
・でも、仕事もあるし私が居ないと職場回らないし、いけなくてゴメンネ
・私さえいければなー、的確なアドバイス出来るのに。助けられるのに。
・本当に残念。仕事なければなー。でも責任もあるしなー

 

文章にすると上手く表現できないけど、こんな感じ。果てしなく上から哀れむ感じ。
流石に何人か注意した。俺もした。
でも脳内お花畑だから、注意される→自分に出来ない僻み→出来ることをすればイイヨ!って脳内変換されて全然わかってもらえない。

 

最初は放置すれば静かになるかな?って感じでスルーしてたんだけど、今回の震災は、地震津波原子炉とどんどん後から色々出てくるので収まらない。
何度注意してもバカには効かない。

 

そんな中、ほぼ沈黙を保っていた部長。
ハゲているが、面倒見はいいし物腰が穏やか。特に好かれも嫌われもしないどこにでも居るオッサン。
そんな部長が先週金曜日にとうとう切れた。

 

怒鳴る訳でもなく、いつもと同じ口調。でも明らかに力のこもった口調で
「じゃ、週明けから行っていいよ。ボランティアしに行って。欠勤にはしない出勤扱いにする。」
と言い放った。

 

あせったのはA。「仕事があるし、みんなに迷惑掛けられない」みたいな言い訳をしてた。
でも部長は
「仕事は気にしなくていい。どうとでもなる。みんなが迷惑なら私がやる」
と言い、モゴモゴしてるAを放置して、総務のデスクへ行った。

 

総務も同じ部屋だったため、騒動は筒抜け。そのため総務部長もOKを出す。さらに勤怠担当者は「出張じゃなくてもいいですか?」とか言ってる。
立ち尽くすA

 

で、昨日の月曜日。Aが親同伴で会社に来た。
親いわく「ボランティア強要するとはどういうことだ?」と。
部長と総務部長、A、親は話をするため応接室へ。
1時間くらいかな?出てきたAは泣いてた。親は頭下げまくってた。部長2人は若干困ってる様子。

 

部長と仲のいいヤツが聞いてきた話だと、Aは親に「会社からボランティアを命令された」と相談し、それを聞いた親が激怒して会社へ乗り込んできたらしい。
だけど応接室で、部長から事の成り行きを聞かされた親は、自宅でもAが「被害者かわいそー、私がいって助けてあげたいー」っていってたらしく、信じてもらえた。
その後、親の怒りはAへ。「自分で言い出したことだ!ボランティアやってこい」と。
部長が「本気で行かせるわけではなく、口だけの態度を改めてくれれば注意で済ますつもりだった」と伝えても、Aの親の怒りは収まらない。

 

こんな状態でAは、たまらず泣き出したらしい。

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