雪玉爆弾

雪玉爆弾

 

昨夜遅く、自転車を漕ぎながら家路を急いでいた時の事。
後ろから真っ黒い車がドムドム低音を響かせながら近づいてきました。
路肩に自転車を停め、鼻歌が低音にかき消された事に少々腹をたてつつも、やり過ごそうとしました。

 

ゆっくりと移動するうるさい車。
すると突然、助手席の人間が、すれ違い様に「オルゥアアアーーーー!」と私を威嚇。
びっくりして思わず「ニャァアアアア!」と叫び飛び上がる私。

 

「ギャハハハハ!ニャーだってよ!ゲラゲラ」

 

頭が真っ白になるって、ああいう事をいうんですね。
怒りと恥ずかしさでカーッとなって、電柱の所につもっていた雪を犬のウ○チごとかき集め、20センチくらいの雪玉をつくって自転車の前カゴにいれ、信号で停まっている憎い車を追いました。
そして今度は私がすれ違いざまに開いていたウィンドー目がけ爆弾を投下。

 

車内から「うぉー!」という声が聞こえた気がしますが、現場を離脱する事に必死の私は、ガクガクする膝で必死にペダルを漕ぎ、(細道を使ったり、時に道を戻ったりをしながら)家にたどり着きました。

 

一連の興奮も冷め、ベットの中でもう雪は溶けただろうかなどと考えながら安らかな眠りにつきました。
わたしグッジョブ!

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