専門学校の同級生Kが住んでいた風呂無し、トイレは汲み取り式。という、古いアパートです。
習志野市を走る某私鉄の沿線にあるそのアパートは、電車の中からも部屋が見えました。
住人は1階に大家、2階に友人がいるのみ。
しかし、彼の部屋を訪れる同級生は、全員と言うほど訪問するなり「あれ?他の人は?」と尋ねます。
最初のうちはKも「一人だよ」と答えていましたが、
毎回のように何人もの同級生達が、挨拶のように同じ事を言うので気になったのでしょう。
学校で休み時間に皆に聞きました。
「何で、皆『他の人は?』って聞くの?一人暮らしなのに、俺の他に誰がいるっちゅうねん」
冗談っぽく、お笑い芸人のツッコミっぽく尋ねると、同級生達の返事にKは青ざめました。
彼等は一人残らず「電車からKのアパートを見ると、窓に数人の人影が見える。」と応えました。
霊感なんて無縁の同級生までが……。
もちろん俺も………。
決定的だったのは、ある週末、俺はKと酒を飲むため、その私鉄を使ってKのアパートに向かった時です。
電車の中から彼の部屋を見ると、その日は窓には、一つの影だけが映っていました。
正確には、誰かが誰かを負ぶっているような感じで二人分の影でした。
まだ携帯など普及していない時代です。
気になって駅の公衆電話からKに電話をすると、何事もない様子。
アパートに着いて、いつものように「他の人は?」と言うつもりでドアを開けると…………
一人ではなかったのです。
小さい子が一人、慌てて押し入れに隠れる瞬間でした。
Kには霊感など無く、何事もない様子で「いらっしゃい」と言いましたが、
俺の表情で何かを悟り「何かいた?」と尋ねて来ました。
見たまんまを説明すると、翌週アパートを引き払い、都内の学校の近くへ引っ越してきました。
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